2007年08月28日

イメージングクロロフィル蛍光測定装置

イメージングクロロフィル蛍光測定装置

私が知っているだけで4メーカーが販売しています。
イギリス・チェコ・ドイツとヨーロッパ各国で、残念ながらまた国産はありません。

Technologica-cfImager・PSI-Fluorcam・Walz-ImagingPAMの3機種を測定した事があるので、その感想等をお伝えできればと思います。

先ず機械本体の性能についてですが、CCDカメラはcfImagerとImaging-PAMはDolphinを、Fluorcamは日本国内メーカーを採用しています。(*cfimagerについては、私どもの提案で現在SONY製に変更になりました。Dolphinの中のCCDはSONY製だから、つまり同じなんです。ですけどお値段はSONYの2倍です。・・・こういう事情です。)

カメラの解像度を(あくまでも私見で)比較するとcfImager>Imaging-PAM>Fluorcamの順番になると思います。cfImagerであればコロニー単位での測定も可能かと!

PSI社はオプションで高解像度に変更出来ると言っております。それなら最初から高解像度CCDカメラを標準装備すればいいのですが・・・・。

光源は、cfImagerは18枚のLEDパネルが単独で角度の調整、色の変更(注文時に設定)等自由度が高く、高輝度で光むらも少なく 問題も見当たらない。
ImagingPAMは唯一リングアレイを採用していて、照射角度等を比較すると他機種に比べ若干自由度が低い感じは否めません。

Fluorcamはハロゲンから4枚のLEDパネルに変更されました。光むらも解消され、光強度も10,000μEまで照射可能に変更されております。
追加光源やFarRedの採用などユーザーの希望に対応するカスタムも可能です。

ソフトの評価は(これも私見です) Fluorcam>cfImager=Imaging-PAMの順番です。

Fluorcamは豊富なプログラム、ユーザー自身がプログラムを作成出来たりと研究への適応力は一番だと思います。ソフトの使い易さが人気ある理由だと思います。

800MF.jpg

cfImagerは測定プログラムはもう少しなのですが、画像の解析能力等の処理能力は桁違いの機能を有しております。Old-PAMに近い測定法が可能です。

01.jpg

Imaging-PAMは測定時間全ての画像を記録するのではなく、Fm等のアクションがあった瞬間だけを記録する様に設定されています。カメラ自体のフレーム速度も高い機能を有しているのですが、それを活かせるプログラムではないのではないかと。

Walz社は他の機種でもそうなのですが、プログラムのSourceを公開してないんですよね!これだけ国内で使われているんですけど、メーカーから与えられたソフトのプログラムだけしか使えないのは勿体無いと思うんです。夫々研究者の方が独自に作られたプログラムを相互交換したり出来ると更なる発展もあると思うんですけど。

*総括**
老舗Walz社とベンチャー系2社という構造になっています。
最高のスペックを求めるのであればcfImagerが一番の高位機種になると思います。

カメラの解像度も非常に高く、遊びでブロッコリー測定したんですけど先端の一つ一つが鮮明に評価されていたので測定精度もかなり高いと思います。
ただし現在Lab用1機種しかありませんし、プログラムがもう少し充実すると嬉しいですね。簡単なFm測定はプログラムであるのですが、あとは自分でプログラムを組み上げるか、手動でストップウォッチもって照射ボタンを押すかです。次期構想として顕微鏡タイプの開発をしています。ご期待下さい!

次はImaging-PAMですが、正直評価は難しいです。
老舗のWalzが中途半端な機械作るとは思えないし、でもなんか洗練されたイメージも持てないし・・・・正直微妙な評価です。Mシリーズの赤色半透明のカバーとか・・・・。
また初期ロッドのImaging-PAMは測定面積があまりにも小さく、現在充実しているラインナップから見ればあれはプロトタイプだったのでは?という感想です。ペトリ全体をカバー出来ないのは苦しいですよね。あれ何とかならんのですかね?そのイメージを払拭し切れてないならアフターの問題なんでしょうしね。

Walz社の他機種を持っている方であれば、馴染みのあるソフトだと思うので問題はないと思うのですが、もう少しプログラムに自由度が反映されたらとは思います。

最後は日本では私が一番触っていると自負しておりますFluorcamです。
本当に最初は苦労しました!手元にデモ器も何もない状態からのスタートでしたから、元東大園池研・樋口さんの元に修行に行って勉強させて頂きました。弟子入りです!

機械自体も電気廻りの設計が脆弱で、高負荷で電源部が破損したり、入荷検査で電源入れたらいきなりヒューズが飛んだりと古くからのお客様にはご迷惑をおかけ致しました。最近はその様な事はございませんのでご安心下さい。

現行機種までに何度かマイナーチェンジを含めて段々と洗練された形になりつつあります。光源もハロゲン光源からLEDに変更し、LEDも1000種類の中から波長、輝度等を選んでシステムを組み合わせて頂けまし、ソフトもVer.5から現在はVer7に進化しております。日々進化更新している感があり、何故かいつも手元に届いてから知るのが難点ですが・・真剣に日々開発している結果ですのでお許し下さい。元々ベンチャーで始めた会社ですので、皆様のご意見ご要望に応じてカスタムしてくれる姿勢は評価出来ると思います。

最新の800MFも国内のお客様の要望を弊社も含め協議した結果、製品化されました。残念ながら我々にはアイデア料等一銭も還元されておりませんが・・・。
価格もリーズナブルで、GFPやC4等の特別な測定にも対応出来る点は大いに評価してあげていいと思います。
メーカー担当者とも気軽に御連絡頂けますし、我々もプロトコル作成等でお手伝いさせて頂きます。ただしメーカーからのレスポンスは若干遅いです、彼ら曰くチェコの通信事情だとか、急に先週はHolidayだったとか言い出すのですが悪気はありません。
憎めない奴等ですのでご容赦を!むこうのカスタムに馴れて下さい。
posted by EMJ-TM at 14:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2007年08月21日

Opti-Scienceについて

Opti-Scienceについて

皆さんはOpti-Science社製品について印象が薄いと思います。
まあWalzが日本では有名過ぎるのが最大の原因ではあるのですが!
Opti-Science社創立は、実はWalzよるも古いんです。なので老舗なんです。
前にイタリアの研究者に聞いた事あるんですが、Walzはヨーロッパで当然有名なのですが、何故か日本でよく売れてるんだよなあ!と驚いてました。
アースサイエンスの阿部さんのお力も多分に影響しているのではと思います。

Opti社の機器開発の基本理念は、機器単体だけで屋外測定を完結される事です。
携帯性、内部バッテリーの持続性、メモリーの拡張等、オーバースペックなのでは?
と思う独自の方向性を見出しております。
ですからWalz製品と比較する時点でナンセンスなのです。
ソフトも基本はデータ転送の機能だけなので、その分価格を抑えられる訳です。

それでは今回新発売になるOS-5pについて説明します。
os5p-1.jpg
PAM2100を仮想相手に開発されたと思われ、PAMに劣る箇所は見当たりません。
当然後発機種なのですから、軽くスペックは越えてもらわないと困ります。
PCは必要ありません。本体LCD画面にKineticsが表示されます。

* 測定パラメーターは、PAMで測定可能な数値は全てOKです。
* 測定光を660nmと450nmの2種類持っています。
(Walzはどちらかを選択で持つことは可能ですが、二つ同時は無理)
* ActinicはLED、ハロゲンの両方から選択出来ます。
LED 0〜3000μE、ハロゲン0〜6000μE
(WalzはLEDだけ採用)
*FarRed 735nm LED
* *飽和光もLED、ハロゲンの両方から選択出来ます。
LED 0〜4500μE、ハロゲン 0〜15000μE
(Walzはハロゲンのみ採用)
* 変調周波数 0.025〜40KHz (Walz 0.6〜20KHz)
* メモリー容量 1Gバイト これは完全にやりすぎです。
* 測定持続時間20時間 話半分でも10時間は充電なしで操作可能。
(Walzは公称6時間ですが、実際に飽和光を使うと3時間でアウトです)
* データ出力 RS232CケーブルでPCに転送
あとUSBメモリーに保存可能。これは凄い!

基本設計として野外測定で使いやすい組み合わせになっています。
現場でPCもPDAが無くても、問題なく測定出来るように設計されています。
本体キーパッドでプログラムの変更も可能、本体LCD画面でKineticsも表示されます。Walz社のWincontrolのChart機能がここで補えます。
電力持続時間も20時間なので、山でも海でもどこへでも持って行って下さい。

他にOS1-FLという機種もあります。
os1fl.jpg
これはOS-30pとMINI-PAMの間に存在するイメージです。
OS-30pOS30-1.jpg
よりは光強度が高く、任意のタイミングで飽和光を照射する事も出来ます。
一応Fo,Fm,Fv,Fv/Fm,の測定は自動計算でLCD画面上に表示されます。
しかしETR,NPQ,は計算式で求めるしかありません。
強光ストレス測定をフィールドで行いたいとお考えの方はOS1-FLをお薦めします。
携帯性や電力持続時間を考慮すれば造林や森林関係の方にはお薦めです。
本体をウエストポーチに入れれば、片手で操作も可能です。
さすがにMINI-PAMを片手で操作するのはお薦めせんです。

日本環境計測輸入部門担当TM
http://www.environment.co.jp/
posted by EMJ-TM at 18:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記