2007年10月12日

ECH2Oセンサーについて

ECH2Oセンサーについて

Decagon社から販売されている土壌水分センサーの呼称がECH2Oセンサーです。
http://www.decagon.com/ECH2O/

現在、EC-5, 10, 20とECH2O-TE、ECH2O-TMの5種類があり、前者は土壌水分をTEは水分・地温・塩度をTMは土壌水分と地温を計測します。
EC-5.jpg
EC-5

EC-10.jpg
EC-10

EC-20.jpg
EC-20

EC-TE.jpg
ECH2O-TE

echoTM_small.jpg
ECH2O-TM

私が始めてこのセンサーを見たのは東大・地水研にお邪魔した際に、アメリカの展示会で無料配布してたものを持ち帰ったという物でした。ヘンテコな定規というのが感想です!

最近九大・筑紫先生の部屋前のポスターに全く同じ形状のTDRセンサー開発例が載ってました。先にこれが販売されてたら世界標準になってたんですかね?

さて当時海の物とも山の物とも判断のつかないECHOを当時の代理店さんは5万円台で販売してました。あとEC-20なんかは長い場合は好きなサイズに切って使って下さい!と言ってたらしいです。確かに柔軟な発想ではあります。

まあそんな感じで売れば売る程、自動的にNegativeキャンペーンを張ってる事になった訳です。その因果か今年度末で販売権が消滅することになり、現在はアイネックスさんが総代理店してます。ここには本当のプロが一人、来年から入るので皆さん安心ですよ!!

そう言えば、たまには弊社もアピールせねば。是非よろしくお願いします。アイネックスさんと協力して販売、サポートしていく予定です。

さて話を元に戻しましょう!
キャンベル博士に近い研究者の方からは肯定的な意見が多く、一般の方からは使いづらい否使えないという否定的な意見を良く聞きます。

確かに温度依存性が高く、塩分の影響をモロに受けると言われております。
(温室で養液栽培してる現場なんか相性最悪なんでしょうね)

あとロッドと基盤を防水するゴムシールの隙間から水が染込んでセンサー自体が御臨終になる例もあります。

メーカーのSpecSheetにはロックウールの測定精度も記載されておりますが、それは本当に信じていいのでしょうか?測定範囲も40%と狭いので、灌漑のコントロールとかも出来るんでしょうか?謎です!!

EC-5からは測定レンジも広くなり、周波数も上がり、でも価格は据え置きという事は評価出来るグレードアップです。単なる予想ですが、今後EC-10&20はディスコンになっていく気配があります。

でもEC-10なんてかなりの数(日本で恐らく1万本くらい?)は出回ってますから、買い足しの場合、EC-5とのデータの相関は気になります。

ここまではネガティブな意見ですが、当然利点もあります。
キャンベル博士の開発理念は安価でUserFriendlyな商品をというものだと思います。
メーカースペックは±3%(公称)は守られないとしても、5%前後で安定してるならここまで安いセンサーは他には見つかりません。使用者側で使用法をちゃんと考えてあげれば、問題なく測定可能だと思います。

例えば、希望する測定ポイント1点に対して3〜4本のセンサーを埋設し、アベレージで算出する事で精度をカバーする事は可能だと思います。シータプローブを1本だけ標準値として使用する事も有りでしょう。

theta.jpg
ML2x Theta probe

あとは必ず地温センサーを併設する事で、温度変化と水分量の増減の関連性を発見出来ると思います。ある一定の温度まで達したら、そのデータは自動的に切り捨てるのも一つの手かもしれません。

またECHOにはEm50とEm5bという専用のロガーがあります。
Em50.jpg
Em50

Em5b.jpg
Em5b

一度でも御覧になられた方は“トイザラス”で買ってきたの?という質感をご理解頂けると思います。Em5bはEC-TEやTMのデジタル出力には対応しませんので、いずれディスコンになる運命でしょう。Em50はデジタル対応です。

やはり専用のロガーなので、ソフトの簡単な操作性や、センサーのプラグを差すだけというお手軽さは他のロガーとの組み合わせではまねできません。

他にはHIOKIさんの3645ロガーも相性は良いです。ただしセンサーに供給するDC2.5Vをトリガーする電源回路と乾電池は別途必要です。
3645i.jpg
3645

* 総括*
当然ながら全ての土壌で使える訳ではありませんが、ECHOの特性を良く理解して、データを鵜呑みにするのではなく、各々の土壌で校正を行い土壌特性を理解したうえで使用されれば必然的にエラーは回避出来ます。

日本環境計測輸入部門担当TM
http://www.environment.co.jp/
posted by EMJ-TM at 15:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記