2008年09月18日

光量子センサー煮込みました

光量子センサー煮込みました

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弊社製PARの初期ロット12個が完成しました。型式MIJ-14、品名Quantum Sensorです。初期ロットは販売予定がないので、シャア専用色になってます。

このセンサーの設計は、やり尽くした実感が強く得られるものでした。まず、既存のセンサの弱点をまとめると、防水、長期ドリフトの2点、次に波長感度特性、入射角特性、最後に出力が小さいということになります。

対策は、筐体からケーブル直出しは漏水の原因なので、これをコネクタで封印すること。

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長期ドリフトの要因は、光学フィルタの劣化と断定しました。熱、水、酸素が劣化要因なので、水と酸素を除去する薬剤を封入する。2つの要因を削除すれば熱があっても劣化は防げます。

波長感度特性は400nm未満、700nm以上の波長をカットすること。要するにUV/IRカットフィルタを内蔵するということです。

使用するフォトダイオードの波長感度特性はPARの定義に合わないので、これを合わせるために色ガラスで補正する。

忘れちゃいけないのが、外部に剥き出しの拡散板です。ここは普通は紫外線防止剤入りアクリルを使いますが、劣化の一要因です。弊社ではガラスを使用しました。

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ここまで対策したら、その成果はどうなのよと思うわけで、しかし、確認するには1年程度待つしかないのですが、そこを強引に短時間でやってしまえないかと考えました。

そこで、

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えいやっと、やかんで煮込みました。その後、氷水に投入し、また煮込むを繰り返し3回です。

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その心は、防水のテストができれば、湿度、酸素のシャットアウトは出来ていることが確認できて、そうすると、ドリフトの要因は削除されたと判断できるんではないかと考えたわけです。

沸騰させれば内部は100℃になり、内部気体は膨張します。シールが甘ければ気体は外部へ漏れます。次に氷水で0℃になると、今度は収縮しますがその際内部は負圧になって、外部の水を吸ってしまう事になります。

実際、PARセンサが置かれる環境は-40〜60℃程度でしょうからその差は100℃あるわけで、このテストとさほど変わらない温度差環境です。年上一定温度の海中より厳しいわけです。防水の面では。


分光感度特性です。
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結果、浸水や、出力の異常は確認できなかったので、来月にもデビューさせます。量産モデルは黒の予定です。

日本環境計測国産部門担当HK
http://www.environment.co.jp/

posted by EMJ-TM at 10:50| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記