2009年03月17日

CS616プローブって・・・

CS616プローブって・・・

このプローブ、土壌水分を計るんですけど、その出力の仕様が???です。

弊社のMIJ-12ロガーにこのプローブをなんとしても接続したいお客様がいらっしゃって、そこで気が付いたんですけど、出力がサイン波で出てます。

サイン波の周期が14〜40μSec程度まで土壌水分に応じて変化する仕様です。

こんな感じで、

CS61605.jpg
大気中の出力

CS61604.jpg
水中の出力


普通、センサーと呼ぶモノは電圧とか電流とか抵抗値とか、たまにシリアル出力とか、そういう出力を持っているわけですが、これは一般的なルールに該当しません。

そうか、だからセンサーって一言も書いてないわけですね。
Water Content Reflectometer
って書いてます。確かに。センサーじゃないって言いたいわけ??

どうしようもないので、これように作ったF/V変換器をMIJ-12の電源部に増設しました。
CS61601.jpg
MIJ-12の電源基板に2階建を増築て

CS61602.jpg

CS61603.jpg
良かった蓋も閉まった。

F/V変換というのは、周波数を電圧にコンバートするという意味です。CS616の出力が周期、つまりPeak to Peakの時間という単位ですから、これをそのまま1.400〜4.000VDCに変換してあげれば普通のロガーで読めます。

というわけで、MIJ-12は無事CS616の出力を読めるようになりました。

このプローブは消費電力が大きめなので、MIJ-12の電源基板からそのまま電力供給すると容量オーバーです。なので、電池から直接enable(オレンジ色)に接続したりと、組付けがとても面倒になってはいますけど。

周波数で出力するCS616のメリット、デメリットを考えました。
○ ケーブル長さの制約が少なくなり、300m程度OK。これは確かに良い。
○ 出力がTDR法の原理原則そのまんまなので、なんかうれしい。(と感じる人もいる)
○ そのまんまなので、基板に実装する部品点数が少なく、壊れにくそう。

デメリット
○ 電圧出力じゃないので、汎用ロガーと相性が悪い。
○ ロッドがやけに長くて、取り回しが。

作って気が付いたんですけど、その周期の単位は全然違うのですが、風速計の昔ながらのものってパルス出力と呼ばれている出力が出ますね。これも周波数です。風速計に1対1で汎用ロガーを接続する用途がメジャーかどうかは解りませんが、可能ではあります。

総評として、
CS616は仕様がとてもマニアックです。マニアの自覚がある方には出力が限りなく生データなので、面白みがありますけど、そうではない方はあえて、これを選定する理由がないです。1chロガーと接続する場合でもケーブル長さの自由度は意味が無くなります。独特の注意点として、白い樹脂部分を指で持っても出力に影響します。プローブを大気中に保持して基板のポテンショを調節する作業が入るんですけど、その際に気が付いてしまいました。白いところも全部土壌に埋めてしまうのが設置の勘所です。

あっ、キャンベルロガーをお持ちの方は平気です。なんの問題もないです。

日本環境計測国産部門担当HK
http://www.environment.co.jp/

posted by EMJ-TM at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記