2008年01月30日

酸素電極の呪い

酸素電極の呪い

酸素電極と私には浅からぬ因縁がございます。

その前に現在酸素電極を販売してるのがココ↓HansatechとRankBrothersです。
http://www.hansatech-instruments.com/oxyg1.htm
http://www.rankbrothers.com/prod2.htm

昔はYellowSpringという会社があったそうですが、最近は聞きませんね。
大学の先生からはよく昔はガラスで自作したという話を聞きました。

酸素電極は英語名でElectrodeと言います。
これで何をするかといいますと、専用の容器(チャンバー)にサンプルを入れて、酸素発生もしくは酸素量の減衰を計測します。

チャンバーには液相タイプとガス相タイプの2種類があります。
http://www.hansatech-instruments.com/frame.htm
液相であれば溶存酸素量DO測定が可能で、動植物のミトコンドリア・白血球・根など幅広い測定を行えます。バクテリアやプランクトンなどは生育環境である海水をチャンバーに入れて計測します。

ガス相は、パンチングでくり抜いた葉辺や小葉、昆虫の呼吸なんかも計れます。
ここまで聞けば万能な機械に聞こえるかもしれません。

まあこれが一筋縄ではいかんのです!仙人の忍耐力を必要とするのです。
測定環境の影響をマトモに受けるので、原因を一概に言えないのです。

ここからは私が出会った例をご紹介致します。
心当たりのある方は、一緒に笑って下さい。

今ではデジタル仕様になってますが、少し前までは完全なアナログでした。
その時は懐かしきペンレコーダーに接続してデータを記録してました。

よくある原因がどっからか電気を拾ってくるお話です。
研究室の部屋の電気を点けるとデータにスパイクが入り、帰る時間に電気を消すとまたスパイクが入るそうです。なんで先生はタイムカードの代わりに生徒の行動が分るそうな!

あと静電気も大敵らしいです。なんで測定する時は素足にスリッパで臨むそうです。

ゴム手袋したら手術みたいです!他にも隣の部屋に遠心分離機みたいな高電圧の機材が稼動してるとデータが波打っちゃって酔いそうなるそうです。

なんでその生徒さんは機械の止まる夜中になると登校してくるそうです。機械がその人の生活スタイルに影響するなんて凄い話です。

こっからは少し真面目なお話です。

酸素量は温度に依存して変化しますので、チャンバーは通常恒温槽と繋いで温度制御を行います。そこで色んな問題が発生するんですねコレが!

Oxygraphと恒温槽を同じ壁電源から取るとノイズが出るんです。
嘘だと思って違うそれぞれ違う電源にプラグさしてみてください。綺麗にトレースしますよ。

あとは恒温槽との距離とかもあるんです、古いタイプのポンプが五月蝿いのなんか相性最悪です。2mくらいは距離空けないとマトモに動かないんですよ!

あと同じ部屋にドラフトチャンバーがあって、霜取りのサーモスタットが始るとまたスパイクなんです。もう部屋変えるか諦めるかのどっちか選択せなアカンです。

もう1個未だに説明出来ない現象があります。

恒温槽で流す水は脱イオン水でないと駄目なんです。肌荒れするとかそんな理由じゃないんですよね!理由は分らんのですがイオン粒子がぶつかる時に発生する微弱な電流でも拾うのか?必ず影響が出るんです。

北海道大では部屋によっては地下水を汲み上げてる所があり、その地下水がエライ邪魔するんです。で、脱イオン水にしたら治ったんですよ。

そんな理由が分らないのは気持ち悪いという事で、結局そのデータは使われませんでした。確かに科学的背景とか無くて、そんな迷信は有り得ません。

酸素電極は自己校正のZeroラインと溶存酸素量の差を基準として、通常測定した時の相対値だけなんで、精度はそんなモンなんでいいんでしょうか!

これが正解というのは残念ながらありません“”
その環境により対応が変わりますので、個別対応しか解決策はありません。

日本環境計測輸入部門担当TM
http://www.environment.co.jp/
posted by EMJ-TM at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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