2016年02月03日

ドローン+iPhone5s+Flir One

当社には関係ないのかなと思っていた最近話題のドローン関係の仕事です。まあ例のごとく、多くの人には参考にならないカスタムの話になります。

空撮というのはドローンの存在理由の大きなひとつでしょうか。気持ちは良くわかりますね。空からの眺めってやつをカメラ越しでも良いから自由に見てみたい。ってことです。ただ、そういうのは弊社がかかわらなくてもなにも問題ないわけです。

今回の依頼は、ドローンに赤外線カメラを搭載して空撮したい。というテーマです。それって、もう市販されてるじゃないのよ。と言われるとそれまでなんですが、いつものように予算の制約があるわけで、じゃ安価な組み合わせで実現するしかないのです。あとは、まあ、出始めの機材は高いだけってのがあるので、価格が落ち着いてから買うのも正解という見方はあたっているので、今じゃないんだよなあ買うのは、ってことも含みます。

打ち合わせの結果、以下の条件が確定されます。同時に使用する部材が決定されますね。

<目標>
1 いずれは落としてしまったり壊してしまうので、そうなったときにひどく後悔しない価格に収める。
2 1のためには機材は安価にする。最低限のカスタムに納める。

<機材>
ドローンはPhantom 3 Standard
IRカメラはiPhone5s+Flir One

いずれも最安値の機材になります。かつ、iPhone5sは中古で行きましょう・・・涙ぐましいけど効果的です。実際新品はばかばかしいです。こういう用途では。せっかくFlir Oneが安いのだから。

えらそうに書いてるんですが、実は2016年1月現在の段階で、スマホを触るのが初めてというのは事実なんです。実はここが一番の問題でした。なにせ、起動からわからんというスタートでした。次にApp store。何じゃそりゃ?よちよちというか、よぼよぼな話ですね。

話を戻して、どうやってこれらを合体させるか、しかも安価にという制約の中で。というのが設計方針ですね。

スマホ用のホルダーを最初は探してみました。しかし、なんと言うことか、まともなホルダリング機能を持ったものについてはどれも重い。軽やかに飛ぶ、かつ、電池の持ちを確保するにはペイロードは200gがターゲットらしいのですが、iPhone5s+Flir Oneの段階ですでに143グラムの実測値。こりゃもうホルダーの重量は60グラムしか残ってないわけです。

で、仕方なく作りました。いつものようにNC切削ですね。今回は比重がなるべく軽い素材が好ましく、ポリプロピレンを採用。肉抜きはなるだけたくさん、しかし、あまりに細かい肉抜き加工はお金がかかるので、シンプルに、強度を残しつつという作戦です。

平たく言うと「あまり仕事をしないような工夫=お金がかからない」という式は成り立つのです。

結果60グラムジャストの部品に収まりました。iPhone5s+Flir One+この部品で合計203グラム。ごめん。3グラムオーバーはPhantomにがんばってもらいましょう。

写真で妙に目立つオレンジに見えるのはベルクロです。Flir Oneは iPhone5sのLightning コネクタに刺さっているだけなので、そこが不安。両面テープつきのベルクロを使ってFlir OneとiPhone5sを締結しています。軽いからこれが良かったわけです。
DSC00605.JPG

DSC00609.JPG
他には使ったねじをチタン製にするとかの小さな工夫、iphoneはがちがちに締結せず、でもずれないようにエプトシーラーを使って圧力で保持する、iPhone5s+Flir Oneの組み合わせでは重心が若干変な位置に変わってしまうのでその調整しろを残す、ドローンそのものの加工はしない、などの見えにくい工夫をしています。

さて、お客様のところでいつ飛ぶのかは聞いてないんですが、そのうち耳にするでしょう。きっと年度明けでしょうねえ。結果はある程度予測できるのですが、解像度を求めるのはこの組み合わせでは期待しないほうが良いです。ざっとした熱画像を見れればいいねって向きです。

コストパフォーマンスを追及した赤外線カメラ搭載ドローンというテーマは完了した、というお話でした。

日本環境計測アホカスタム担当HK
http://www.environment.co.jp/


posted by EMJ-TM at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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