2016年02月17日

薪ストーブ

薪ストーブ

今年の冬も、残すところもう少しですね。毎年ながら冬は忙しい人生を送っているのですが、その主な理由はまず、年度末。11月ごろから3月までが、それ以外の時期に比較して圧倒的に忙しいというもの。これは、もう、一種のイベントのようなもので、自動的に体が動いて粛々と処理できるようになりました。さすがに17年もやってるとねえ。

そしてもうひとつが薪の採取。田舎ではそこそこの家庭で薪ストーブがメイン暖房になっていたりしますが、ここ福岡でも同様です。排気煙がある程度生じるので、田舎向きと言い切れます。田舎の中のまた田舎のほうでは、この木いらんから切ってくれという依頼が多々あり、そこそこ自給自足できたりするのです。僕の場合はある村ではタキモンヤって呼ばれており、いったいこの人たち(副長老以下を指す。まだ長老というポジションがあるんです。)は僕の名前を知ってるのだろうか?と思うことさえあります。

夏場はもう、どうしても虫とか蛇とかそういう生き物に遭遇することが増えるので、必然的に冬は薪狩りというサイクルになります。トラックに乗ってチェーンソー持って現場に行き、伐採、玉切、僕の場合は現地で割りまで行ないます。それが雨が降らない限り土日ごとに繰り返すというサイクル。なので、月曜日は細かい作業はできません。チェーンソーの振動の余韻などなどで手が震えて作業できないのです。そうすると火曜日以降が細かい作業に割り振られ、作業がまた立て込むという具合。

そして年間およそ4立米ほどのストックを作って、乾燥を待ち、来年燃やす。

去年の末、Dutch WestのコンベクションヒーターFA224はもうずいぶん使ってきたのでお疲れ様ということで引退させました。そして新機種の導入、どれにしようか?という悩ましい、しかし楽しい。今回は触媒式ではなくクリーンバーンがいいかなあ、という基本的な選択をしたのですが、なんと国産の鋳物でできた薪ストーブなんてのがあることを知ってしまい、そりゃ、国産というだけで、とっても魅力的なわけで、しかし、また悩みが追加されることに。

昔に比べて市場はこれでもかってくらいに多種多様な薪ストーブがあふれており、経験者でさえ悩むばかりで進まない。こりゃ、初心者は悩みがもっと多く、深いんだろうなあと想像できます。

そもそも、どのメーカーも良いことしか書いてない。そりゃそうでしょう。そして、価格.COMの口コミなんかで人の感想を聞ける類のものでもない。耐用年数が車より長いわけで、数種類の薪ストーブを使った経験者というのがそもそもほとんどいない。じゃ取り扱い店に聞くのがいいかというとそうでもなく、店が取り扱っている機種の中から買ってほしいので、ネットの情報とレベルは同じになってしまう。もしかすると店の都合が影響するので、もっと悪いかも。最近は薪ストーブの雑誌なんてのもあるみたいなんですが、こういうのは自動車関係とパターンが一緒だと仮定すると、公平な評価軸を持っていることは決して無いと想像してます。(読んでないので、違ってたらごめんね。たまには車関係でもまともなのはあります。現代の車の売り上げに差しさわりの無いくらい古い車関係はそうです。)総じて、薪ストーブに関しては、公平な情報が不足していて購入者を悩ませています。言い換えると売り手主導型の情報ばっかりで、客目線の情報が無い。

そういう状況下にある購入者は、結局、どこかで勢いあまった決断が必要なんですが、僕の結論は岡本のAGNI-Cという機種にえいやっと決めたのでした。FA224と同じ触媒式ではあるけれど、メーカーいわく、クリーンバーンと触媒の両方を搭載した・・・という、そういう変なのはこれしかない。どうしても興味がわきました。

結果この国産のストーブはどうなのよという話ですが、こういうのはモロモロの事情で5年以上は使ってみないと語れないとは思います。でもまあ、ひとまずの感想程度ということですと、FA224との比較にて、まず燃費がすごく良い。おおよそ6割の消費量(2ヶ月弱の経験値)に抑えられてます。サイズが大きいのでたくさんの薪を投入できるのですが、それを実にゆっくりと燃やせる。だからといって熱量が少ないわけでもなく、従来どおり室温24度程度を確保できている。空気調節の機構と密閉が良いのかなと感じるところです。同時に薪をくべる回数が減りますから、FA224のときは5〜6回/日だったのが、2〜3回/日ですみます。ここはその日の外気温に依存しますが。

次に、クリーンバーンの機能と比較的大きな窓があるので、炎を見て楽しめます。これはFA224ではまったく無かった楽しみ方なので、単純に嬉しい。ただし、毎朝の窓拭きという作業は増えました。

さて、細かなところはどこまで伝わる話だったのかはよく解りませんが、このストーブに限らず薪ストーブの存在について少し。

課題1 購入までは思いっきり資本主義の価値観に右往左往させられねばならない。

課題2 購入後は冒頭のように資本主義とは無関係な、体を動かしただけ薪を得られる。そこにはお金よりもむしろ体力とか忍耐力とか人脈(コミュニケーションの能力)とかの人間の基本が試される。

この両方の課題をこなしても、結局得られるものは暖かさと炎の鑑賞だけ。なんだか罰ゲームみたいな話です。

ただし課題2は薪を購入すればそれで完結します。その場合は他の暖房手段が選択でき、そのほうが安価なのでよりばかばかしくなります。

現代暖房器具としての多くの選択肢がある中で、薪ストーブとはなんぞやと問えば、課題2を楽しみたいのか、嫌なのか。になります。極論ですよもちろん。買う買わないはささやかなことです。買った後の分かれ目で性格や性質を問われるシロモノです。

あと、バイオマスだから環境にやさしいとか、そういう指標があるけれど、頭では確かにそうだと理解は出来ます。しかし実感として、その考えはどうもしっくりこないのも事実です。だって、やっぱり、モノ燃やすと二酸化炭素は出るし、その他いろんなのが出ていることが目に見えて解りますからねえ。

念のために、今回はめずらしく仕事とはまったく関係の無いお話でしたが、薪ストーブを弊社で売っているということではないので、誤解して注文なんかしないでください。

日本環境計測国産部門担当HK
http://www.environment.co.jp/
posted by EMJ-TM at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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