2016年02月26日

果樹呼吸チャンバー

果樹呼吸チャンバー

海外からの受注で5年ほど昔に果樹呼吸の計測専用にチャンバーを作成させていただきました。最近になってその同じ用途で、多少仕様は変わるものの果樹用チャンバーの受注いただいたのですが、さすがにまったく同じものを作るというのは面白みが無く、また自分自身の成長を感じさせないので、一部仕様変更したという記録です。

全体はこんな感じ。
DSC00616.JPG
昔と同様にカメラ用の三脚に固定して、サイズは果樹のサイズに合わせて製作する、ガスのインレットとアウトレットを装備すれば良いというところは同じ。今回追加した仕様は2箇所。ファンの追加、および蓋に一工夫あります。

ファンは汎用品ながら25mm角という小さなサイズを追加しました。汎用品なので防水能は無く、おそらく湿度で壊れると予想されます。その理由で、コネクタで脱着できるようにし、つまり交換を容易にしています。こうすることで数百円/個のファンを使い捨てできるように工夫しました。なのでファンの納品は10個。
DSC00619.JPG
もう一つの蓋の一工夫の話です。枝から果樹が短いヘタを介してぶら下がっているわけで、そのヘタの長さは一般的に短く、10mm前後しかないというもの。

蓋そのものの上面はフラット、2分割、割った面にスポンジによる密閉を確保するまでは良いのですが、そのスポンジが存在するゆえに、蓋の厚さはある程度必要になる。一方で、蓋留めナットはそんなに数を増やせないがOリングで気密を確保せねばならず、という理由で、蓋の肉厚は8mmは欲しいとなります。これが制約。

この制約のまま設計側の都合を押し込むと、10mm程度のヘタに対して8mmの肉厚を持つ蓋を挟み込むという作業、これはなかなかユーザーに対して酷な作業を強いることになるのは目に見えています。多分ヘタが取れてしまう。さて、どうしよう。

思いついたアイデアはV溝を蓋に施すということでした。何日もかかってしまいましたが答えは悲しいほどシンプル。
DSC00618.JPG
この溝が蓋のあわせ面(スポンジを貼る断面)の肉厚に変更を与えることなく、しかし、枝をこの溝に沿わせることでヘタの勘合部分にゆとりが生まれる。果樹がぶら下がっている枝がある程度直線的であればという制約はありますけど、まあ、経験上、大体の果樹の根元がそんなに曲がりくねっているわけではないので。

見てのとおりのなんとも簡単な仕組みなのですが、すごく効果的というお話でした。

日本環境計測国産部門担当HK
http://www.environment.co.jp/
posted by EMJ-TM at 17:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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